山に入る前に

山岳保険に入ろう By IT

■ 山岳保険に入ろう

山は楽しい反面、危険がたくさん潜んでいます。後遺症が残る大怪我を負ったり、最悪の場合は命を落とすこともあります。2009年7月の「トムラウシ山遭難事故」は記憶に新しいところです。

あってはならない山の事故ですが、残念ながら山の事故を完全になくすことはできません。我々は山の事故に対してどのように備えるべきでしょうか?

まずは、山岳保険について考えます。

■ 山での事故にはどんなケースがあるの?

山ではどんな事故が発生しているのでしょうか?少し例をあげてみました。

  • ・足を捻挫して自力で下山ができなくなりヘリコプターを要請した。ヘリは民間機だった。
  • ・足を滑らせ谷底に滑落して動けなくなった。ヘリも近づけない険しい谷で山岳救助隊が救助に向かった。
  • ・山で道に迷い携帯で救助を要請した。山岳救助隊と民間ヘリによる捜索が行われた。
  • ・急な天候悪化により体温を奪われ低体温症で歩けなくなりヘリを要請した。
  • ・落石を起こしてしまい運悪く下にいた登山者に当たった。落石を受けた人は亡くなってしまった。

ヘリコプター代、山岳救助隊による捜索作業費、対人損害賠償などの費用はいったいいくらかかるのでしょうか?

■ 経済的負担は?

では、実際に事故が起きた時の救助費用はどの程度必要なのでしょうか?

ヘリコプター代

・消防・警察・防災ヘリ
 無料
・民間(東邦航空・松本営業所)のヘリコプター(1997年1月に起きた事故例より)
 チャーター料 約51万円/時間(遭難現場での救助作業料金)
 空輸料    約47万円/時間(遭難現場近くのヘリポートまでの回送料)
 スタンバイ料 約30万円/件 (通常の物輸作業を中断し現場に向かうための、保証、調整費用)
 滞留料    約30万円/時間(現場待機費用(待機が3時間を超える場合)、最大1日2時間分)
 夜間滞留料  約7万円/泊  (滞留が夜間に及ぶ場合)

 計算例(ヘリによる救助活動が4時間程度で完了した場合):約226万円

捜索・救助費用

・警察・消防団・自衛隊による捜索・救助活動
 無料
・民間(北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会)による捜索・救助活動(2012年5月に起きた事故例より)
 山岳障害保健掛金 約1万3千円/日×人数
 救助隊員手当   約3万5千円/日×人数
 危険手当     約5千円/日  ×人数
 その他の経費   

 計算例(救助隊員10名が5日間の捜索・救助を行った場合):約265万円

これらの費用は救助できようができまいが請求され、捜索が難航すればするほど高いものになっていきます。

お金が払えないので、なかなかヘリが飛ばないというような悲しいケースもあるようです。

損害賠償

山の中で自分の過失により加害者になってしまった場合の賠償額はどうでしょう?人の命はお金に変えられるものではありませんが、ケースによっては賠償額が数億から数千万円になることは容易に想像できます。

■ 山岳保険ってなに?

保険に入ったからといって安全が確保されるわけではありませんが、せめて経済的負担を減らして、全力で救助に当たれるようにするというのが山岳保険の目的です。

山岳保険に加入するには、保障内容を把握しましょう。自分の山行スタイルや保障範囲、保障額、掛け金、各種の細かい条件、加入方法などを確認してください。主なポイントを以下にまとめてみました。

  • ・掛け金など:掛け金、掛け金以外に必要な費用は?
  • ・保障額など:上限金額、捜索期間、保障回数は?
  • ・保障内容:死亡・後遺障害、入院保険金、対人賠償費、携行品、救助隊員の手当や保険掛け金、ヘリコプター代などの交通費、消耗品費、宿泊代など
  • ・加入方法:ホームページからオンラインで手軽に申し込み可能か?
  • ・加入条件:加入者条件(入会必須など?)、被保険者条件(保険期間終了時点での年齢など)
  • ・保障対象(山域):日本国内のみか、海外で起こった遭難も保障されるか?
  • ・保障対象(山行スタイル):バリエーション山行、山岳登はん山行(アルパインクライミング、沢登り、冬山などの登攀用具を使用した山行)も保障対象か?
  • ・保障対象(その他):事前の山行届の提出義務、病気などの特殊要因による遭難、二重遭難などの特殊要因でも保障されるのか?

■ 山岳保険に入ろう

2012年11月現在、私たちが加入できる山岳保険を比較してみます。いろいろな会社、団体のいろいろな保険がありますが、私が加入検討した保険を取り上げます。詳しくは各社のホームページ、パンフレットをご覧ください。

比較していると疑問がいろいろ湧いてきますが、詳しくは各団体に問い合わせしてくださいね。記述に間違いがあったらご指摘ください。

商品名山行保険(運動危険割増付国内旅行傷害保険)/モンベル
概要オンラインで簡単にお申し込み可能な保険の提案です。傷害総合保険は保険開始日の15日前から前日まで、国内旅行傷害保険は保険開始日の30日前から当日(ご出発前)までお申込みいただけます。(お支払いはクレジットカード<DC・VISA・MASTER・SAISON>のみとなります)。モンベル山行保険は国内旅行期間中にピッケルやアイゼン等を使用した本格的な山岳登はんや登はん用具を必要とする山岳スキーなどをする方を対象とした保険です。
契約期間短期契約(日帰りから6泊7日)
掛け金など1,000円(1泊2日まで)、2,000円(1泊2日まで)、1,500円(6泊7日まで)、2,500円(6泊7日まで)、など
保障内容
(プランSD01の場合)
死亡・後遺障害(279.7万円)、入院保険金(2,000円/日)、対人賠償費(1億円)、救援者費用等補償(300万円)、遭難捜索費用(100万円)
加入方法ホームページからオンライン申し込み可能
加入条件モンベルメイトへの加入
保障対象(山域)
遭難捜索費用部分
日本国内での遭難のみ
保障対象(山行スタイル)
遭難捜索費用部分
モンベル山行保険の対象となる山岳登はんとはピッケル、アイゼン、ザイル、ハンマー等の登山用具を携帯する登山、ロッククライミング、フリークライミングをいいます。また本来これらの登山用具を使用すべき登山で冒険的に使用しなかった場合を含みます。
保障対象(その他)

商品名山岳保険(運動危険割増付傷害総合保険)/モンベル
概要オンラインで簡単にお申し込み可能な保険の提案です。傷害総合保険は保険開始日の15日前から前日まで、国内旅行傷害保険は保険開始日の30日前から当日(ご出発前)までお申込みいただけます。(お支払いはクレジットカード<DC・VISA・MASTER・SAISON>のみとなります)。
契約期間長期契約(1年から5年)
掛け金など8,130円(プランF023、1年、就業中対象外)、20,340円(プランF023、3年、就業中対象外)、20,850円(プランD024、1年、就業中対象外)、52,140円(プランD024、3年、就業中対象外)、など
保障内容
(プランF023の場合)
死亡・後遺障害(100万円)、対人賠償費(1億円)、救援者費用等補償(500万円)、遭難捜索費用(100万円)、遭難捜索追加費用(100万円)
加入方法ホームページからオンライン申し込み可能
加入条件モンベルメイトへの加入
保障範囲(山域)
遭難捜索費用部分
日本国内での遭難のみ
保障範囲(山行スタイル)
遭難捜索費用部分
山岳保険の対象となる山岳登はんとはピッケル、アイゼン、ザイル、ハンマー等の登山用具を携帯する登山、ロッククライミング、フリークライミングをいいます。また本来これらの登山用具を使用すべき登山で冒険的に使用しなかった場合を含みます。
保障範囲(その他)

商品名日本山岳救助機構会員制度(jRO(ジロー))/日本山岳救助機構合同会社
概要新しい山岳遭難対策制度「日本山岳救助機構会員制度(略称「jRO(ジロー)」)」は、山を愛する方々の相互扶助の精神にもとづく新しい会員制度で、新たに設立された日本山岳救助機構合同会社によって運営されます。山を愛する方々の相互扶助の精神にもとづく新しい会員制度です。会員が遭難に遭遇し、会員が捜索・救助費用を負担する場合、その費用実費を1会員1会員期間あたり330万円を限度に補填いたします(カバレージ制度)。モンベル山岳保険はピッケルやアイゼン等を使用した本格的な山岳登はんや登はん用具を必要とする山岳スキーなどをする方を対象とした保険です。
契約期間長期契約(1年単位)
掛け金など会費として毎年2,000円(団体・家族割引きあり)+事後分担金(750円~1,500円の間の見込み/年度終了後算出するので、確定していません。)
保障内容330万円までの捜索・救助費用の実費(主な費目は、日当、交通費(ヘリコプター代含む)、消耗品費、宿泊費、食費、関係者現場駆けつけ費用、遺体搬送費、謝礼費用)
加入方法ホームページからオンライン申し込み可能
加入条件日本山岳救助機構への入会。初年度のみ入会金として2,000円(団体・家族割引きあり)が必要。
保障範囲(山域)日本国内での遭難のみ
保障範囲(山行スタイル)登山、ハイキングから冬の氷壁登攀までのスポーツ活動。季節、用具、形態、年令、資格を問いません。マウンテンバイク、トレイルラン、スノーボード等も含みます。
保障範囲(その他)病気による遭難対応。山行中の発病は100%補填、既往症、持病は削減あり。二重遭難、共同遭難も対象。

商品名山岳遭難・捜索保険(団体傷害保険<山岳登はんコース>)/JMA社団法人日本山岳協会・山岳共済会
概要山や自然が好きな人の相互扶助と自立をめざす仲間の集まり、それが、「日本山岳協会山岳共済会」です。山岳共済会は安全登山をめざし、登山技術の向上や普及、遭難予防と対策など各種の事業を支援しております。山岳共済会は日本の山岳遭難・捜索保険の草分けで、5万人の会員を持つ最大級の山岳共済です。
契約期間長期契約(1年単位)(2012年度は、2012年4月1日午前0時~2013年4月1日午後4時までの1年間)。中途加入の場合は、毎月20日までのお申し込みで、翌月1日(午前0時)の保険開始から2013年4月1日(午後4時)まで。まで。)
掛け金など3,900円(<山岳登はんコース>/職種級別A-S)、6,450円(<山岳登はんコース>/職種級別A-1S)、5,710円(<山岳登はんコース>/職種級別A-B)、8,260円(<山岳登はんコース>/職種級別A-1B)、など
保障内容
(<山岳登はんコース/職種級別A-S>の場合)
死亡・後遺障害(100万円)、遭難捜索費用(100万円)、賠償責任(1億円)
加入方法オンライン申し込み不可。申し込み方法は・・、
パンフレットやWEBなどで確認、オンラインによる資料請求=>入会申込書をお送りください。=>入会すると、山岳遭難・捜索保険に加入ができます。=>山岳遭難・捜索保険の案内書をお読みください。=>加入する保険コースをお決めください。=>専用の加入申込書をご用意ください。=>記入例に従って該当項目を記載ください。=>振込取扱票にて最寄りの郵便局窓口から送金ください。
加入条件日本山岳協会山岳共済会への入会。入会金無料、年会費1000円(高校生及び18歳未満は500円/加入年度の4月1日時点)。
保障範囲(山域)日本国内での遭難のみ
保障範囲(山行スタイル)通常の登山からロープ、アイゼン、ピッケルを使用する登はんまで幅広く補償しています。
保障範囲(その他)

さあ、山岳保険に入ろう。o(^▽^)o

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図書館を利用しよう By 少々

■ 山の本を読むには…

愛知県図書館 県内横断検索

http://www.aichi-pref-library.jp/oudan/aichi_oudan_f.htm

などなど。

 

どういうきっかけで知ったのか、忘れてしまいましたが、「恵那山百態」という画集があります。著者は、吉村忠七、中津川市生まれの郷土画家と言えると思います。書誌データは、恵那山百態 / 吉村忠七著 吉村ひろ子編 アートセンター日額 中津川 1985.8 95p 27×31cm

現在、流通している本であればオンライン書店ですぐ購入できますが、絶版とか自費出版であれば、古本でもなかなか入手しがたいものです。

 そこで図書館を利用されている方には常識であってほしいと思っているのですが、案外、活用されていないと思われる図書館の横断検索と相互貸借について、上記の本を例に取り、述べて見たいと思います。記録は2007年1月6日読了ですので、当時の経過です(現在は、愛知県内では、県図書館が所蔵しています。)

先ず、愛知県図書館のホームページに入り、

http://www.aichi-pref-library.jp/

 

 

横断検索(愛蔵くん)で県内の図書館の所蔵状況を調べます(現在はどうか知りませんが、当時は多分、加入してない図書館もあるので、県内の公立図書館全部とは思わない方がいいかも知れません。)。

http://www.aichi-pref-library.jp/oudan/aichi_oudan_f.htm

 

 

愛知県内の公立図書館には所蔵はなかったので、岐阜県立図書館になります。

 

https://www.library.pref.gifu.lg.jp/

 

そこでも横断検索で検索してみます。

 

 

私は、お気に入りに愛知県、三重県立、岐阜県図書館を入れています。もちろん、利用はしにくくても国立国会図書館も入れていますが。(書誌データの情報とか、このキーワードでどのくらい本が出版されているか?などの時、使います。日本一の納本図書館ですので。)

 

岐阜の図書館では土岐市立図書館以外にも何カ所か所蔵していたと思います。

 

 

一つ、注意しなければならないのは、この種の、自費出版などの本は関係する図書館では郷土資料として収集することが多いことです。また、地元の方に情報が載りますので、地元図書館が所蔵していることが多いのです。もちろん、地元図書館に寄贈されることも多いのです。ここで、問題なのは、郷土資料は貸出不可が多いことです。当然、貴重な本ですし、保存するのは当たり前ですが、必ず貸出用に何冊かは複本を用意していただきたいと思います。この貸出可能をクリアしていた所が土岐市立図書館でしたので、

私の住所地の図書館(私の地元の図書館)で相互貸借(図書館同士が所蔵している資料を貸し借りすること。(そうごたいしゃく))をお願いし、2007年のお正月に読めたという訳です。

 

相互貸借の手続きですが、愛知県図書館の場合は

1.  カウンターに用意されている「リクエストカード」にご記入ください。

2.  こちらで資料を所蔵している図書館を探して、貸出の依頼をします。

3.  所蔵調査・資料の到着までにはある程度時間がかかる。 

4.  資料によっては借受できないもの、館内でご利用いただくものもある。

5.  利用後は、愛知県図書館4階カウンターへ返却する。 

という流れになっています。詳しくは、地元の図書館にご確認ください。

 

 森本次男の「樹林の山旅」なども機会があれば読みたいと思っているのですが、相互貸借の本は、大抵、図書館から借りてから返却まで1ヶ月でやりとりするので貸出期間がだいたい1週間しかありません。どこか古本ででも出ないかなと思っています。

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