登山レポート:五台山(ごだいさん)1047m …

山行名五台山(ごだいさん)1047m
行動開始日2018/2/25
期間(日)1
山行形態雪稜歩き
地域日本
都道府県・国滋賀県
住所・山域奥伊吹(滋賀県米原市吉槻)
天候薄曇り
行程05:00 小牧発
    名神関ヶ原IC~山東本巣線
06:45/07:00 出発 吉槻集落北外れ駐車
09:20 684m
10:25 946m
10:45 点名:吉槻1
11:50/12:05 五台山
13:00 990m下谷右岸尾根分岐
14:20 548m
15:55 駐車地
所要時間約9時間
参加者少々/計1名
入浴いぶき薬草風呂(11月~3月土日営業)
参考資料「琵琶湖の北に連なる山 ー近江東北部の山を歩くー」 草川啓三 ナカンシヤ出版 2011 58p
ルート
※画像を押すと拡大表示できます
コメント・山域山行の薦め
 山にも、すぐに辿り着く山と、長い行程の末、辿り着く山がある。それと同じで個人にもすぐ巡り会う山と長い時間懸かって辿り着く山がある。自分にとって五台山は、後者で、「奥美濃のヤブ山」 八代竜也著 まつお出版 2005 を歩いていた時、(因みに「奥美濃のヤブ山」を初めて図書館で見た時、この本には永遠に縁がないなと思ったものですが、山歴7,8年たって2009年ちゃんと購入しました。)この本で最も困ったのが「鴨」と「神又峰」。鴨は大垣山岳協会の鈴木正昭さんの報告をネットで見て解決したが、「神又峰」は、沢の先生IT氏がヤブ山は嫌だというので沢からは行けない、本屋で上記参考書、立ち読み中、載ってました。すぐに購入し、同書にある山とか調べていると余呉トレイルでジオンさんのサイトがヒットする(http://www.ogaki-tv.ne.jp/~koike/index.html)。そこで「余呉トレイル詳細マップ」を知り、ウッデイパル余呉に走る。このマップは、約縦50×横70cmで裏表合わせて2万5000図4枚分くらいですか。こうして余呉トレイルも含めて五台山という名に出会い、一つの山域として行っています。自分は、山へ行くとき、必ず2万5000図を購入して、そこから必要な所をコピーして使ってますが、同じ山域に行っていると、ある程度、地図が貯ってきます。その地図を見て山を選ぶというのもいいのじゃないかと思います。大抵の三角点は、山行記録が見つかるはずですから。単に個別に山を歩くだけより山域で見るともっと愛着が湧くものだと思います。自分は山菜などは採らないですが、山の幸が豊富であれば心が豊かになる気がします。根無し草の行き当たりばったりの山行では何か欠けている気がします。
・さてはて、数年以上前から早く出ないと山頂に辿り着けないので予定より早く朝5時に出発する。吉槻集落から甲賀間の旧道?は除雪されている、1往復して駐車地を探す。結局、道幅が広く1台分通り抜けできるところに駐車する。下谷(しもったに、しもんたに?)の左岸尾根末端、石組みが何段かある所の杣道から入る(写真参照)。下部はスカスカの雪で天気がしばらく続けば消えるだろう、底が抜ける。ワカンを着けて後、684m手前から歩きやすくなる。数日前と思うが単独のスノーシューの轍がある。946mへ出ると新雪が舞ったらしい。沈むのは数センチ、最大でも5cmくらい沈む程度。946mから先、伊吹山方面等展望が広がる。最初の1040mコブが最良の展望、北方に金糞岳の長大な花房尾尾根が延び、巨大な生物の背を思わせ、今にも北に向かって動き出しそうだ。白倉岳は白い鞍で納得の一際抜きんでた白銀の山。これに比べて伊吹山は、大きいには違いないが、ドライブウェーと掘削跡が目立って今イチ、もう少し近ければ大迫力と思うが。五台山は、ちょうど自分が好む伊吹山と金糞岳の間の中心に位置する山で、これらの山よりちょっと低い山になる。
・五台山1047mは、虎子山等から北方の展望あり。ここまで順調に来たので、990mから下谷の右岸尾根で下山することにする。584mまで難なく降りることが出来る。この先、雪が左岸尾根と同じくスカスカになる。前者より雪が全面被っているので、ワカンを付けたまま下るが、底が抜けて、隠れた枝に絡まってワカンが引っ張り出せない。ワカンの歯ではあまり滑り止めにならない。滑ったり、足を引き抜いたりの悪戦苦闘なのに、かなり下までワカンを引きずる。この右岸尾根584m下は、鹿の足跡とフンだらけ。自分のトレース跡を辿る方がよっぽど楽だったと思います。往復なら危険なところはない、下谷右岸尾根は584mから下、2箇所ほど枝尾根が出ているので注意が必要です。
・総じて下部は植林、上も植林と落葉樹の境を歩く。右岸尾根では、途中、窪筋(道と思われる)に出会う。途中で尾根から消えた。北の沢の方から来ていると思う。主稜までは植林境なので無雪期でも三角点までは割と楽に行けそうだと思いますが、どうですか?
・昔、五台山の麓、吉槻では、行基が東大寺建立のため用木を切り、奈良に送ったと言う。そして東の山に五台山寺が開かれたという伝説があるそうだが、遺跡がありそうには思えないので、元になる中国の五台山は五つの峰に囲まれているというので、ひょっとしたら伊吹山からこの山を見たら峰が同じようなので名付けたとか、昔の峠道、国見峠道から見て名付けたとか思わず想像が膨らむ。五台山が写っている写真ないか考えて見ると白倉岳の稜線からの写真が思い浮かんだ。実際、見てみると何の変哲もないコブが続く山だ。山自体はものすごく地味な上、植林境の山、但し自分の推奨する高い山に囲まれた展望あるちょっとだけ低い山。伊吹山がちょうど残念な位置にあるのが残念ですが。残雪期の展望が必須です。名前と平凡さが対照的な、なかなか良い山と思います。
・山行報告は、こんな記録もありました。
 つばや菓子舗五代目ブログ http://blogn.tsubaya.com/index.php?e=404
・追伸:山域の本としては、上記に引用した本や鈴鹿の山は何種類か出ています。愛知の山は、「こんなに楽しい愛知の130山」でいいでしょうが、あまり広くて山が沢山あるのは、好まないので、隣接した2万5000図何枚かを利用するのがいいかなと思います。高島トレイルとか余呉トレイルのマップに類したものがもっと多く出てくれればいいのですが。このマップを推奨するのは縮尺が2万5000で地形が読み取りやすいことにあります。昭文社のは5万図ですから。
写真下谷左岸尾根末端の杣道入口
標高390m付近、スカスカの雪
標高684mから946mを見る
標高946m
標高950m付近から点名:吉槻(一)方面
点名:吉槻(一)手前から虎子山
同。伊吹山
最初の1040mから金糞岳、花房尾尾根
2番目の1040m山名板。1047mの表示があるので、単に間違いでしょう。
五台山山頂1047m
下谷右岸尾根分岐990m
548m鹿の食害除け植林
下谷右岸末端に下山
道路に出ると植樹地?の東屋

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