登山レポート:大ヶ屋(おおがや)1066.9m(3等点名:大ヶ屋)あるいは …

山行名大ヶ屋(おおがや)1066.9m(3等点名:大ヶ屋)あるいは大萱山(岐阜県揖斐川町広瀬浅又) 併せて「山名について」若干
行動開始日2023/10/17
期間(日)1
山行形態藪歩き
地域日本
都道府県・国岐阜県
住所・山域岐阜県揖斐川町広瀬浅又(両白山地南部)奥美濃
地図2万5000分の1 :近江川合、横山
天候
行程05:35 小牧発~21号~揖斐川堤防道路~
08:00/08:20 鳥越林道拡幅部駐車地
09:35 林道から尾根取付き
11:50/12:20 大ヶ屋
13:35 独立標高点1001m
16:25 駐車地
(*行動時間は、手術後、体幹、脚力とも極端に衰え、普通の人には、全然、参考になりません。)
参加者少々
ルート
※画像を押すと拡大表示できます
コメント・前置き1:3等三角点:大ヶ屋の山名については、美濃一人さんの考察があり(URL参照のこと)、全く同意するものです。大萱山(おおがやさん)(注1)が、由来ありですが、今のところ一般的でないようなので「大ヶ屋」としておきました。他に「アリカミノ岳(ダケ)」(注2)があり、「新穂山(しんぽやま)」は、特定の山の名称ではないので、不適当と思われます。山名について書かれて印象に残っている文は、前記も含めて、美濃一人さんの記録「公事ガタワ・笹ガタワ」 と、山名の誤称について書かれた熊谷太三郎氏の「禅定山」(662m)福井市(殿上山は誤り)が、記憶にあります(この本は図書館の相互貸借で借りて読むことができます)(注3)。八橋山;知生山(ちしょうやま)860mのこと(愛知県設楽町)については、「やまにあ」2020/12/6「大ブナ」の項で少し触れておきました。
・注1:「やま」よりは、「さん」の方が歯切れが良いのでこうしておきました。
・注2: この山名は、「琵琶湖の北に連なる山」 草川啓三 ナカニシヤ出版 2011.4 に採用されており、著者が「中津又谷で山仕事をしていた人たちから聞いた」68pとあります。
・注3:「郷土の山々」熊谷太三郎 品川書店 1962.5
・前置き2. 命名について:下記にも引いた「山だもんね」さんの2021年11月15日「笹刈山」http://blog.livedoor.jp/heavymoon715/archives/39107875.html?ref=category388663_article_footer4_slider&id=7492021の記録を見た時、あまりに取ってつけたような名前なので、一体どこの山かと思いましたら、奥伊吹、ブンゲン(1259m)から南下する尾根の1峰でした。里人が入るような稜線ではないので、腑に落ちませんでした。琵琶湖一周トレイルを整備している話はチラッと聞いていましたので、検索するとIBUKI https://ibuki.run/c/8961576220845325617/ の国見峠~品又エリアの項に「整備チームによって命名された山で」とあります。1回限りの記録なら「仮称」とか使いますが、結構、山を管理するNPOなどPRしたい時はそうもいかないと思います。山岳会の協会などで、命名指針を作ったら良いと思うのですが、例えば、笹刈山なら「笹刈山(2018)」()内は命名年にするなど(注4)。また、こちらは、山の名前に魅かれて行くことが多いので、山名は、山の形状、歴史、山村などを考慮して決めるなど、参考になる指針を作成したらどうかと思います。「~の頭」というのも使われますが、元々の名称かどうか不明になるので、やはり「仮称~の頭」など使用するべきと思います。山にもそれなりの歴史を経てきており、勝手に自分仕様に変えてしまうのもどうかと思われます。
・注4:初めて見た時は、イラっとしたのですが、付属記号を付けてしまえば、そんなに気になりません。飽くまでも1例としてです。単純に標高だけでも構わない気がしますが。
※ さて、大ヶ屋は、新穂峠(しんぽとうげ)か、殿又谷の林道を使うのだろうと思ってましたが、URLの「山だもんね」さんの2019年の記録を見て、こういうルートも取れるのだと感心しました。積雪期よりは、無雪期の方がいいのではないかと思ってましたが、今年、6月、金糞岳から八草(はっそう)越の先まで行きたいと予定し、最短登山口から歩き始めましたが、早々にヘタリ、山頂手前の東のテラスまで行って、大展望を堪能してから下山しました。金糞岳は、へばってもいい山と思います。下山後、時間あるのでオオガヤ谷の林道終点まで歩きました。
・鳥越林道の道路拡幅部に駐め、林道入ったすぐの洗堰は、前回は靴を脱いで渡渉したのですが、今回は登山靴で渡れました。人が歩くには、快適な林道です。788mを回り込んで鞍部付近、尾根から一筋のケモノ道が下りています。ここ以外は尾根に乗る適当なところはないと思います。尾根に乗るとスギの植林がありますので、昔は林道から作業道が付けられていたと思われ、僅かに痕跡らしいものが窺われました。標高930m付近、枝尾根の手前は、小さい区域ですが、ブナの純林というか美林、このコース、大方、植林があり、そんなに大きくはないので、植林前はどんなに素晴らしかったかと思います。もう1箇所あります。補助金のための植林だろうと想像しますが、根元が曲がるようなところでなく、もっと適地に植林するか、放置されている地域の間伐や間伐材の利用に補助金を出せばいいのにと思います。上がったところで、植林の若木のヤブに遮られました。どうなることか心配でしたが、右手側、自然林との境界に向かうと踏み跡ありました。山頂の県境稜線に合流する手前、開き地あり、北東方向に展望があります。山頂では、もっと視野が狭いのですが、北北東方向の展望です。
・西への県境稜線は、赤テープが完備して、道もはっきりしています(注5)。ブナの大木もありますが、植林地が多いです。1001mの分岐は、道跡不明瞭で、下り始めるとはっきりしてきます。念の為、道がどの方向へ向かうか確認しながら降りました。広瀬浅又の小扇状地に下りる直前、下にコンクリートの枠が見えました。昔の民家跡かなと思います。段々になっているのは棚田跡かと思われます。ここで鳥越林道に降りることはできましたが、もう少し尾根をたどり、土塁のある四角い更地から3mほどの壁をケモノ道が下りているので、後ろ向きになって降りると洗堰手前の林道に出ました。
・全体、ヤブはありませんが、踏み跡を外すとヤブです。それ故、「藪歩き」としておきました。鹿は、3度ほど見ました。一瞬、黒っぽい動物がいたので、黒毛のカモシカかと思いましたが、カモシカにしては小さいなと思いました。
・注5:滋賀一周トレイルの一部です。SHIGA1 ROUND TRAIL URL参照。
URL山だもんね;3等・大ヶ屋 鳥越林道よりhttp://blog.livedoor.jp/heavymoon715/archives/24884608.html
美濃一人;山の事など : 新穂山についてhttps://mino1ri.sakura.ne.jp/koram/01sinpoyama/sinpoyama.html
美濃一人;公事ガタワ・笹ガタワhttps://mino1ri.sakura.ne.jp/sanmeiroku/2015/1010kujigatawa/index.html
SHIGA1 ROUND TRAILhttps://shiga1.jp
入浴いび川温泉藤橋の湯
写真鳥越林道駐車地
オオガヤ谷の林道に入ってすぐ、洗堰
林道状況
尾根取付き地点
標高930m付近のブナの純林
山頂手前の開きから天狗山、湧谷山方面
山頂から蕎麦粒山方面
同山頂と新穂山の山名板
県境稜線上のブナの大木
独立標高点1001mを振り返る。
住居跡に思えた。

スポンサーリンク

© 2012 - 2021 yamania.net