登山レポート:南宮山(なんぐうさん)419m~栗原山~象鼻山(ぞうびさん) …

山行名南宮山(なんぐうさん)419m~栗原山~象鼻山(ぞうびさん)/小雪舞う南宮山を行く!交差縦走で山登り!見所満載、トラブル満載!!
行動開始日2024/12/22
期間(日)1
山行形態山歩き
地域日本
都道府県・国岐阜県
住所・山域岐阜県大垣市上石津町、不破郡垂井町、養老郡養老町、続ぎふ百山、東海の百山
天候晴れのち曇りまたは小雪
行程【22日】
08:55 南宮山ハイキングコース利用者駐車場
08:57 南宮大社
09:19/09:24 安国寺恵瓊陣跡
10:08 五合目
10:10 宝珠院跡
10:16 千手院跡
10:22 四等三角点:南宮
10:27 一ツ松の旧跡
10:32 高山神社、子安神社
10:46 象鼻山方面分岐
10:49/11:05 南宮山展望所、毛利秀元陣跡
11:25/11:26 南宮山
11:47/12:09 南宮山展望所、毛利秀元陣跡
12:11 象鼻山方面分岐
12:47/13:05 乙坂峠、分岐:南宮山方面-象鼻山方面-乙坂方面-宮代方面
13:12 鉄塔の展望地方面分岐
13:14/13:16 鉄塔展望地
13:18 鉄塔展望地方面分岐
13:44 栗原山
13:59 牧田合戦陣跡
14:08/14:10 栗原九十九坊跡
14:12 板状根
14:49/14:59 象鼻山、象鼻山古墳群
15:14 象鼻山の駐車場
所要時間6時間19分
参加者Mさん、Bさん、やっさん、少々、怪しい按摩師、IT/計6名(Bグループ)
グループをA、Bの2つに分けた交差縦走スタイルで歩きました。山中で会った時に車の鍵を交換します。
ルート
※画像を押すと拡大表示できます
ポイント

#お楽しみポイント

・南宮山(なんぐうさん)419m、栗原山、象鼻山(ぞうびさん)の登頂
・ローカル名山の南宮山(続ぎふ百山、東海の百山)の登頂
・南宮山展望所、鉄塔の展望地、象鼻山、などからの眺望
・四等三角点:南宮、二等三角点:牧田村、三等三角点:栗原、 四等三角点:別庄の確認
・関ケ原古戦場、栗原九十九坊跡、象鼻山古墳群などの史跡巡り
・南宮大社参拝

#ヒヤリ・ハット

栗原九十九坊跡付近での道迷い
コメント岐阜県大垣市上石津町、不破郡垂井町、養老郡養老町に位置する、南宮山、栗原山、象鼻山、に登りました(^O^)/

南宮山は、北側の伊吹山地と南側の養老山地との間にある独立丘陵で、続ぎふ百山に選定された岐阜県のローカル名山です。その雄大な山容が魅力の一つですが、単なる自然の山というだけでなく、歴史の舞台としても重要な役割を果たし、地元の人々に長く親しまれてきました。

南宮山は、古くは「美濃ノ中山」、「不破山」、「美濃のお山」とも呼ばれ、新古今和歌集には「思ひ出づや 美濃のお山の 一つ松 契りしことは いつも忘れず」と詠まれています。また、慶長5年(1600年)の関ケ原の戦いにおいて西軍の毛利秀元が陣を敷いた地として知られ、山頂付近には毛利秀元の陣所跡があります。現在、毛利秀元の陣所跡には南宮山展望所が設けられ、濃尾平野や伊勢湾などが一望できる展望スポットとなっています。

南宮山山麓には、崇神天皇の時代に創建されたと伝わる美濃国一宮の南宮大社があります(※)。関ケ原の戦いで全社殿を焼失しましたが、寛永19年(1642年)、春日の局の願いにより三代将軍徳川家光によって再建されました。主祭神は、金山彦命(かなやまひこのみこと)で、鉱山や金属を司る神様として信仰を集め、全国の金属業・鉄鉱業・鍛冶屋から厚い崇敬を受けています。

栗原山は南宮山の南にあって、南宮山から南西に延びる主尾根上に位置する標高235mの山です。栗原山一帯には、室町時代末期から戦国時代にかけて、土豪の栗原氏が築いたと伝えられる栗原城跡や、豊臣秀吉の軍師・竹中半兵衛の閑居地、長宗我部盛親の陣跡、栗原連理のサカキ、栗原九十九坊跡、などの見所が多くあります。

象鼻山は栗原山の南にあって、南宮山から南西に延びる主尾根上に位置する標高142mの山です。象鼻山からは東側に濃尾平野を一望でき、見晴らしの良い山です。

また、象鼻山山頂から山麓にかけては70基の古墳が確認されております。これらは象鼻山古墳群(養老町文化財(史跡)に指定)と呼ばれ、特徴的な象鼻山3号墳(上円下方壇)の他に、前方後方墳1基、方墳34基、円墳33基、不明1基から構成されています。墳墓群の築造時期は2世紀中頃から7世紀初頭にまで及ぶと考えられ、全国で最古級の古墳の一つと推定されています。

今回は、南宮大社ハイキングコース利用者駐車場を基点に養老町の駐車地まで縦走、 南宮大社、西蛇溜池、東蛇溜池、安国寺恵瓊陣跡、宝珠院跡、千手院跡、一ツ松の旧跡、南宮山展望所/毛利秀元陣跡、南宮山山頂、乙坂峠、鉄塔展望地 、栗原山山頂、牧田合戦陣跡、、栗原九十九坊跡、板状根、象鼻山山頂/象鼻山古墳群、などを巡りました。


↓詳しくは(≧▽≦)
用語※一宮(一之宮)とは、神社の社格を示す格式のひとつで、各地域が「国」と呼ばれていた時代、その国の中で最も格式の高い神社を指しています。
写真

#南宮山ハイキングコース利用者駐車場

南宮大社を目指してドライブ。
ちなみに、カーナビの間違いが最初のトラブル。

到着したら、参拝者用の駐車場ではなく、ハイキングコース利用者用の駐車場に車をおきます。

ココ、常に風が吹いていて寒い場所。自分としては、今日を通じて、一番寒い場所になりました。
ガクブル((((;゚Д゚))))

最初の目的地の南宮大社に向かいます。写真の白い壁が南宮大社です。

#南宮大社

日差しが当たると暖かい。
(^O^)

さすが美濃国一宮、立派です。

登山口へ行くには、本殿のある敷地に北門から入り、南門へ通り抜けます。

#南宮大社

敷地を出たら右折して百連鳥居へ。

#南宮大社

百連鳥居をくぐり、南宮稲荷神社に突き当るまで直進。左折すると南宮山ハイキングコースに入ります。

次の目的地は、安国寺恵瓊陣跡です。
西蛇溜池です。
西回りコース(健脚コース)の麓側のエントランス。通行禁止で閉鎖されています。

#安国寺恵瓊陣跡

関ケ原の戦いでは、ココに西軍に属する安国寺恵瓊の陣が置かれました。

持ち前の外交力と洞察力で、毛利、豊臣と両方に仕え、勝ち組みとして歩んできた安国寺恵瓊さん。命運尽きて関ケ原の戦いで敗者となってしまいました。
_| ̄|○ ガクッ

正しい道を選び進むのは難しいです。ハイ。
僕には無理ですわ!!

安国寺恵瓊陣跡の横には東蛇溜池があります。

#安国寺恵瓊陣跡

防獣ゲートを通り入山。

次の目的地は、一ツ松の旧跡です。
1合目

#5合目

5合目には、通行禁止の西回りコース(健脚コース)の山側のエントランスがあります。もちろん閉鎖されています。

#宝珠院跡

見学します。何もありません。

宝珠院は南宮別当として「千手院、威徳院、知足院、元上院、常林坊、利生院、真禅院、十如院、円乗院」とともに南宮十坊と呼ばれていましたが、明治維新の神仏分離令により、南宮神社内にあった寺院・仏堂の一つとして統廃合されました。

#千手院跡

千手院跡にも寄り道します。

#千手院跡

石塔1つ。

先に進みましょう。
(^O^)/

#四等三角点:南宮

ハイキングコースを漫然と歩いていると見逃しそうな三角点です。登山道より少し高い位置にあるので地図と睨めっこしながら探し当てます。
メンバー2名が次々と不慮のトラブルに見まわれ下山されました。

#一ツ松の旧跡

一ツ松と呼ばれた銘木の旧跡です。

新古今和歌集には

「思ひ出づや 美濃のお山の 一つ松 契りしことは いつも忘れず」

と詠われています。小野小町とともに三十六歌仙の一人とされる女流歌人・伊勢の恋歌です。

次の目的地は、南宮山山頂です。

#高山神社/子安神社

南宮大社の奥宮です。

#象鼻山方面分岐

分かりにくい分岐です。象鼻山方面への案内はありません。小さな石柱が目印です。

ひとまず通過して、南宮山山頂に向かいます。
陣城の遺構が出てくると、、、

#南宮山展望所、毛利秀元陣跡

南宮山展望所に到着。素晴らしい眺望に感激です。

毛利秀元陣跡の案内があります。

関ケ原の戦いでは、ココに西軍に属する毛利秀元軍の主郭が置かれました。しかし、東軍に内通した一族の吉川広家が毛利軍の前を固めていたため動きを押し止められ、毛利軍は実戦に参加できず、やがて小早川秀秋の裏切りにより、、、

誰が味方で誰が敵かがわからな状態ですから、南宮山の麓に布陣した西軍の安国寺恵瓊や長束正家も動けなかったようですね。

#南宮山展望所、毛利秀元陣跡

実は、ココ、山頂ではないのです。ハイ。
南宮山の山頂は、さらに先になります。
(+_+)

少々さん、やっさんサンはパスとのことで、僕一人で山頂を往復することにしました。

お二人は乙坂峠へ移動して待つとのこと。

小雪が舞っています。
南宮山展望所から南宮山山頂までは、整備されたハイキングコースとは違い迷いやすいところがあります。注意です。

それに今日は、昨日の雨と雪に濡れた落ち葉が滑って危険。

#南宮山

山頂には、二等三角点:牧田村があります。

展望はありません。

南宮山展望所、毛利秀元陣跡に戻りま~す。

次の目的地は、乙坂峠です。

#南宮山展望所、毛利秀元陣跡

下山中にすれ違った怪しい按摩師さん(南宮山を往復中)を待っているとAグループがやってきました。

ただ、なんと、Bの先行グループ(少々さん、やっさんサン)と出合わなかったと宣われております。
(?_?)
さっそく電話で連絡を取り合い善後策を講じます。

Aグループの車のカギは僕が預かることとにしました。先に下山したメンバー2名にはBグループの車のカギを渡してあるので、Aグループは計画続行でOK。

#象鼻山方面分岐

怪しい按摩師さんと合流後、すぐに出発です。少々さん、やっさんサンをキャッチアップします。

この一度通過した分岐を右折し縦走コースに入ります。ここからはハイキングコースではないので、迷わないように慎重に進みます。
林道に出た所で、先行グループと合流。

いろいろあったけど、少し落ち着きを取り戻しました。

このコースは、登山道を歩いたり、林道を歩いたりとルート取りが分かりにくい。AグループとBグループが出合えなかったのは、林道と登山道の2つのルート取りが可能だったからと想像します。
林道横断。

#林道の分岐

直進します。
また、ここから登山道を歩きます。

#乙坂峠、分岐:南宮山方面-象鼻山方面-乙坂方面-宮代方面

乙坂峠は、南宮山、象鼻山、乙坂、宮代の各方面への分岐になっています。

休憩を入れました。

次の目的地は、栗原山です。

#鉄塔の展望地

コースを外れて、鉄塔の展望地に寄ります。

ピークに上がると養老の山が眼前に、、、

#鉄塔の展望地

鉄塔の下からは平野部が見晴らせます。金華山が、、、

#鉄塔の展望地への分岐

縦走コースに戻ります。
2つ鉄塔を過ぎ、、、

#栗原山方面分岐

栗原山方面の分岐に出たら右折します。

#栗原山

栗原山山頂には、三等三角点:栗原があります。

展望ありません。

次の目的地は、象鼻山、象鼻山古墳群です。
縦走コースに戻り、市杵島神社(小さな祠、縦走コースから一段下がった所にある)を通り過ぎると、、、

#栗原連理のサカキ方面北側分岐

栗原連理のサカキには寄らないので、右へ入ります。
登山道から樹間を通して栗原連理のサカキが見えます。

栗原連理のサカキは推定樹齢300~400年の巨木で、根本は二幹に分かれていますが、枝が絡み合って一体になり、連理の状態になっています。

連理とは、2本の樹木の枝、あるいは、1本の樹木の一旦分かれた枝が癒着結合した状態を指します。
ITの力を活用して、栗原連理のサカキをズームイン♪

栗原連理のサカキのある場所は、豊臣秀吉の軍師・竹中半兵衛の閑居地であったり、関ケ原の戦いで長宗我部盛親が一時布陣した場所と言われています。

隠棲する竹中半兵衛を秀吉が家臣に迎える有名なエピソードがありますが、その舞台になっている地が栗原山です。

#牧田合戦陣跡

牧田合戦は、永禄5年(1525年)に美濃の土岐頼芸と近江の小谷城主・浅井亮政の間で行われた合戦です。この戦いの際、両軍は栗原山を含む周辺地域で激しい戦闘を繰り広げました。

#栗原連理のサカキ方面南側分岐

#栗原九十九坊跡

栗原山の中腹及び山麓一帯には、「九十九坊」と称する百余坊の寺院があったと言われています。鎌倉時代初期に隆盛を極めたが、建武二年(1335年)に足利、新田の両氏の戦いで兵火にかかり消失した と伝えられています。

現在は、山中の石仏、墓石が集められ栗原九十九坊跡の斜面に並び置かれています。かつて多くの寺院が建ち並び、栄えていたことが偲ばれます。

#板状根

ハイ、ルートミス発生。ここでコースを外れてしまいました。おまけにあんなことも、、、

↓クルーポコ風に読んでください。

「なぁにぃ~! やっちまったなっ!」
「男は黙って」
「登り返し」
「男は黙って」
「登り返し」

_| ̄|○ ガクッ
急斜面を這い上がりコースに戻るメンバー。
(;^ω^)

#鉄塔

無事に縦走コースに戻り、鉄塔を抜けると、、、

#象鼻山、象鼻山古墳群

象鼻山古墳に到着。

象鼻山山頂であり、古墳群中最大の古墳である1号墳(前方後方墳)に登ると、視界が開けます。

#象鼻山、象鼻山古墳群

上円下方壇と呼ばれる特殊な3号墳の前に東屋があります。

古墳群の案内がありますのでチェックです。

#象鼻山、象鼻山古墳群

象鼻山古墳群の中に、四等三角点:別庄があります。

ここまで様々なトラブルがありました(汗)
下山で~す!!
登山口には防獣ゲートあります。

#象鼻山の駐車場

防獣ゲートの横に象鼻山の駐車場があります。数台駐車可能。

車でAグループの待つ南宮山ハイキングコース利用者駐車場に戻ります。

トラブルは続く、、、
帰りのドライブでもミニトラブルがありました。お土産のせんべいを購入しようと寄った「田中屋せんべい総本家(FACTORY SHOP)」さんが休業。
近くにあった本店さんが営業していたので、結果的にお土産は買えましたが、、、

南宮山は面白い山ですが、負けた西軍側の陣地ですから逆パワースポット的な場所なのでしょうか?
運気が下がる、、、

それでトラブルに見舞われたのでしょうかね?
ハイ、冗談です(笑)


本当にお疲れ山でした
……(o_ _)oパタッ

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